COLUMN

角田陽一郎の「2017年、的。」

#2 「好きなことだけやって生きていく」ためのフリーミアム

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こんにちは角田陽一郎です。

7月21日に僕の新刊『「好きなことだけやって生きていく」という提案』がアスコムから出ます。
今回のコラムでは、その中から1つを、なんと発売前に無料で掲載しちゃいます。

買う前にどんなこと書いてあるか読める!
で、気に入ったら買えばいい!
つまり、フリーミアムです。
広告(広く告げる)から告広(告げて広がる)へ
これが2017年的“出版の仕方”なのではないでしょうか?
多分今後主流になっていくでしょう。
もし気に入ってもらえたら、ぜひ本書も手に取ってください!
以下が、僕の提案です。

 

「好きなことだけやって生きていく」ためには、できるだけ多くの人に、あなたがやっていることを知ってもらう必要があります。

しかし、情報技術の発達やSNSの浸透により、あらゆる人が情報を発信できるようになり、世の中にはたくさんの情報があふれています。
その中で、あなたが発信する情報が埋もれてしまわないようにするには、情報を、よりオリジナリティあふれるものにしなければなりません。
「好き」という感情によって、これまで以上に、自分の頭の中の欲望を具現化し、表に出していくのです。

頭の中に湧き起こった欲望を具現化すること。
それこそがエンターテインメントの本質です。

つまり、これからの時代は、私たち一人ひとりが、自分というキャラクターを通したエンターテインメントを発信していかなければならない時代だといえます。
たとえるなら、今までのあなたは、テレビの視聴者側でした。
「タレントが出演し、他人が提供する『エンタメ』」を観ていればよかったのです。

しかし、これからは、あなたもタレント側となります。
自分自身でエンタメを発信し、その分の報酬をもらわなければなりません。

どこかで見たようなものを発信しても、誰も見向きもしません。
社内に向けても、社外に向けても、あなたにしかつくれないものを提供する必要があります。

つまり、個人の固有の才能が、より求められるようになるのです。
そして、それを身につけるためには、「好き」という、誰とも同じでないあなたのオリジナルの感情が役立つはずです。

あなたが「好き」という独特の感情によって得た知識は、間違いなく唯一無二のものであり、それが積み重なって固有の才能になります。
今後は「好きなこと」を「才能」にしない限り、生きてはいけないのです。

才能というと、何か一つの抜きんでたものを想像するかもしれませんが、決してそうではありません。
キングコングの西野亮廣さんが、いい例です。

彼は芸人ですが、それとは別の才能を使って絵本を出し、ブログや読者の口コミによって絵本の存在を世に広めました。
最新作の『えんとつ町のプペル』(幻冬舎)は、発行部数50万部に届く勢いです。

「好きなこと」が増えれば、それだけ才能の種類は増えていくのです。

さらに言えば、その才能は、ずば抜けた天才的なものである必要はありません。
そんなものを持っている人はほんの一握りですし、天才的な才能などなくても、生きていけるすべはいくらでもあります。

西野さんが言っていました。
「一流のクリエイターになれないなら、セカンドクリエイターとして食っていけばいい」と。
では、セカンドクリエイターとは何でしょうか?

たとえば、音楽シーンに名を残すバンドには、たいてい、一人の天才的なアーティストがいます。
しかし、天才一人では音楽は生み出せません。
それをサポートするメンバーが必要ですし、売り出すためにはマネージメントも大切になります。

そのように、天才の周りにいて、一緒に作品を創造する人たちがセカンドクリエイターです。
音楽の世界に限らず、どんな職種であっても同じです。
飛び抜けた天才的な才能がなくても、セカンドクリエイターとして、才能ある人間を支え、一緒に仕事をしていけばいいのです。

セカンドクリエイターがいなければ、どんな天才も、作品を世に出すことはできません。
セカンドクリエイターは、ファーストクリエイターである天才と同じぐらい、必要かつ重要な存在なのです。

ただし、「好きなこと」がない人には、天才と一緒に作品を創造することはできません。
音楽が好きでない人は、なかなかバンドのメンバーにはなれませんよね。
いや、そもそも音楽をやろうとすら思わないでしょう。

逆に、「好きなこと」が多ければ多いほど、いろいろな分野の天才たちと組んで仕事ができる可能性が増えていきます。

「自分なんか、まだまだ」などと臆する必要はありません。
「好きなこと」が増えたら、とにかくいろいろな人たちと組んで、自分の「好きなこと」をアウトプットしていきましょう。
そうすれば、「インプット」できるものも必ず返ってくるはずです。

とにかく、まず「好きなこと」を増やすこと。
それが、これからの社会において、「好きなことだけやって生きていく」ための、最低限の必要条件なのです。

PROFILE

角田陽一郎

1970年生まれ、千葉県出身。バラエティプロデューサー。東京大学文学部西洋史学科卒業後、1994年にTBSテレビ入社。テレビプロデューサー、ディレクターとし『さんまのスーパーからくりTV』『中居正弘の金曜日のスマイルたちへ』など、主にバラエティ番組の企画制作をしながら、映画『げんげ』監督、「ACC CMフェスティバル」インタラクティブ部門審査員ほか、多種多様なメディアビジネスをプロデュース。著書に『最速で身につく世界史』(アスコム)、「オトナの!格言」(河出書房新社)、「成功の神はネガティブな狩人に降臨する –バラエティ的企画術」(朝日新聞出版)ほか。現在、フリーとして多方面に活躍中。

https://www.amazon.co.jp/「好きなことだけやって生きていく」という提案-角田-陽一郎/dp/4776209365

    WRITER

    baus / BAUS編集部

    クリエイティブと社会の関係性において、 関わる全ての人々にとっての 「次」と「続き」を作る、そんなプラットフォームを BAUSは目指しています。

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