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名作映画の世界をリアルに体験。参加型イベント「ロールプレイングシネマ」12月2日高円寺で開催

「踏み込め、映画の世界へ」

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12月2日(土)、参加型・体験型映画イベント「ROLE PLAYING CINEMA / ロールプレイングシネマ」が、東京・高円寺で開催される。このイベントでは、誰もが知っている名作映画の世界観を街なかに再現し、参加者が物語の主人公となってその世界を「ロールプレイング」することができる。

 

参加者が映画の世界に飛び込み、映画の登場人物に。

初回「ROLE PLAYING CINEMA / ロールプレイングシネマ」の題材に選んだ映画は、デイミアン・チャゼル監督作『セッション』だ。本作を参加者がロールプレイングしながら楽しむ。

参加者はイベント当日、高円寺の指定場所に決められた時間に赴く。スタート地点に到着したその瞬間から、参加者には物語の「登場人物」として役割が与えられ、会話や振る舞いすべてを「ロールプレイング」し、参加者各々の力で映画の世界を創り上げる。高円寺の複数のエリアではこの日限り映画の世界観や物語が再現され、参加者が各所を訪れると、住人たちが参加者の「ロールプレイング」を引き出し、物語へと導く仕掛けだ。
映画の世界観や物語を体感した後、参加者はある場所に集められ、物語はフィナーレへ。一連の物語が終わったところで、イベントの最後には映画『セッション』の本編上映も行われる。

参加型・体験型の鑑賞スタイルといえば、アメリカでは数年前から、ニューヨークのオフブロードウェイで、シェイクスピア『マクベス』を新感覚ショーに演出した「Sleep No More」が追加公演になるほどの人気を博したほか、サンフランシスコでも観客巻き込み型のショー「The Speakeasy」が話題になるなど、新しいスタイルのエンターテイメントが注目を集めている。「ROLE PLAYING CINEMA / ロールプレイングシネマ」はまさに、日本ではまだ新しい参加型・体験型鑑賞スタイルの試みといって良さそうだ。

 

「映画のフェス化」で映画をもっと楽しむ仕掛けづくり

とはいえ、「映画をロールプレイングできる参加型のイベント」と聞いても、そのイベントの実態が掴めない。今回編集部では、リハーサル中の稽古場に潜入。本イベントの企画者3名のうち、今回は広屋佑規さん、阿久澤拓巳さんのおふたりにお話を聞いた。

 

ーー今回の参加型イベントが目指すところとは。

広屋:最近、体験型のイベントって多いですよね。CDが売れなくなっている音楽業界では、体験の場として「フェス」が盛り上がっていたり。同様に映画業界では、映画館で映画を観る人は限られていて、映画好き以外にはなかなか足を運んでもらうのは難しい。だからこそ、映画をもっと観てもらうきっかけをつくるため、映画を体験型にすることで普段映画を見ない人にもフェス感覚で映画を楽しんでもらいたいと思っています。

ーー本日のお稽古には10名くらいの役者さんたちがいらしていますが、稽古内容を拝見していると、台本を演じているというよりむしろ、大喜利というか、即興でお題に答えているように見受けられます。

広屋:今回のイベントでは、台本も展開も知らない参加者のみなさんが登場人物です。そのため、「物語」を展開するには、役者さんが臨機応変に参加者と会話するといった、柔軟な対応が求められます。稽古でも、そういった即興の演技を練習しています。

与えられたお題のもと、20分足らずで物語をつくり、演じる役者たち。当日は彼らの即興の演技で参加者を物語へと導き入れる。

「何が起こるかを知るのは、あなただけ」

ーーやはり、映画『セッション』を事前に見てから参加した方が良いのでしょうか。

阿久澤:どちらでも楽しんで頂けると思います。というのも、このイベントは映画の内容をそのまま演劇でやろうというものではないです。それだと「同じ作品を2回見る」ようなもの、それではきっとおもしろくない。体験イベントは映画の要素やコンテンツを切り抜いて構成しているので、映画を事前に観ていなくても楽しめるし、きっと映画を観たことがあっても楽しめると思います。

広屋:そうですね、既に作品を観たことがある方は、「あのシーンだ!」と思い出す楽しみ方もあると思います。ただ、イベントの最後に映画を観る時間を用意しているので、事前に作品を観ていない方でも「あの体験ってこのシーンだったんだ」と確認作業ができるようになっています。参加者のみなさんが演じるロールプレイングがどのような「物語」になるかは、当日のお楽しみにしてもらえたらと思っています。

ーー最後に、当日の見所を一言ずつ教えてください。

阿久澤:「何が起こるかを知るのは、あなただけ」です。映画って同じ作品を観ればみんなで同じ物語を共有できるものですが、何を感じるかはその人次第だと思うんです。だからこそ、映画を観た後に、「僕はこう思った」「私はこう思った」というディスカッションが起きたらいいなと我々は思っているんです。

広屋:映画の世界を体験した上で実際の作品を観ていただくので、今までとは映画の見方や考え方が変わったり、何よりも「映画ってやっぱりおもしろい」と思ってもらえたら嬉しいですね。

 

すでに噂を聞きつけた方が多いのか、チケットは残りわずか。注目の高さが伺える。
今回の新しい試みは、今後のエンターテイメントや映画鑑賞に可能性をひらく機会になりそうだ。ぜひこの機会を見逃さず、足を運んで自らで体験してみてほしい。

 

[イベント概要]
日時:2017年12月2日(土)昼の部 11:00 – 15:00(10:30開場) / 夜の部 17:00 – 21:00(16:30開場) ※昼の部は完売
場所:JR中央・総武線 高円寺駅周辺  ※詳細は参加者のみに連絡
チケット:¥3,500(Ticket¥3,000 + Drink¥500) / ¥4,000(Ticket¥3,000 + Drink&Food ¥1,000)
公式サイト:http://roleplayingcinema.jp/

写真・今井駿介 編集/文・上野なつみ

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