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6月14日、未来へ加速するプラットフォーム「BAUS」がオープン!

熱気あふれるオープニングイベントに密着。

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6月14日午前10時、「次」と「続き」が生まれるクリエイティブ プラットフォーム「BAUS(バウス)」がついにオープン。今回は、6月14日に開催したオープニングイベントの様子をお届けします。


イベント会場は六本木、東京ミッドタウン内のデザインラウンジ。こちらは、武蔵野美術大学が手がけるデザインネットワークの拠点。普段はデザイン展をはじめ、ワークショップやセミナーなどを開講しています。
当日の記者発表には多くの媒体社が集まり、第2部の懇親会には多方面で活躍するクリエイターをはじめ、オフィシャル・パートナーやオフィシャル・サポーターの皆さんも足を運んでいただけました。

多くの媒体社が詰めかける中、記者会見はスタート。
BAUSのコンセプトムービーを上映後、BAUSの発起人である株式会社モーフィングの加藤晃央が登壇すると、会場の空気は一変。2時間に及ぶBAUSオープニングイベントの幕が上がりました。

 

バウハウスから100年。「BAUS」に込めた思いとは?

武蔵野美術大学在学中の2006年、加藤はクリエイターと社会をつなぐ会社「モーフィング」を起業。聞けば10年間で2000以上のプロジェクトに携わり、そのキャリアの中でクリエイターや企業と出合い、関係を深めてきたとのこと。「起業して10年を越えた今、そのつながりをより発展的な形で社会に発信できないか」——。こんな思いが、クリエイティブ プラットフォーム「BAUS」の構想、そしてプロジェクトの始動につながっていったそう。

「BAUSという名前は、1919年にドイツで設立されたバウハウスから着想を得て名付けました」と語る加藤。バウハウスとは、建築やデザイン、工芸などを扱う世界初の美術学校のこと。いわばクリエイターの養成機関です。バウハウスからおよそ100年。成熟期を迎え、個々人の働き方が問われる今、日本でも近年、クリエイターの働き方の変革期を迎えています。「クリエイターとユニットを社会に橋渡しする」。こんなメッセージ、「Bridge All creator and Unit to Society」を略し、BAUSと命名。

「複雑化する社会の中で、クリエイターが企業の枠にとらわれず、企業に勤めていてもフリーランスでも、プロジェクトごとに適正に応じて仕事ができるプラットフォームとしてBAUSを立ち上げました。BAUSはさまざまなクリエイターにとって、相互的で新しい働き方を提案するプラットプラットフォームを目指します」(加藤)

こんな宣言に続き、BAUSの機能を紹介。

「プロジェクトに応じてメンバーをアサインする“MAKE TEAM”、中長期的な関係を築く“RECRUIT”のほか、BAUSではクリエイターの評価を自動で作成する“PORTFOLIO”を導入しています」(加藤)

このシステムにより、“信頼関係の見える化”が実現。「将来的にはクリエイターの知財や権利保護にかんする機能の追加を目指している」と、さらなる発展に意欲をみせました。

 

「みんな待ってた、こんなサービス」。豪華ゲストによるトークセッション。

第1部の後半には、今回のオープニングイベントの目玉であるトークセッション。武蔵野美術⼤学学⻑の⻑澤忠徳⽒、tha ltd. WEBデザイナーの中村勇吾⽒、エイベックス・エンタテインメントの中前省吾⽒をゲストに迎え、株式会社モーフィングの加藤晃央、BAUS クリエイティブディレクターの井⼝皓太とともに白熱した議論を展開。トークセッションは40分に亘りました。

テーマは「2020年におけるクリエイティブ業界のあり方」。
まずは、経営者の顔を持つ3人がクリエイティブへの思いを語ってくれました。

加藤:いま、世の中には「こうすべき」という課題を持っている人が多くいます。そんな状況の中、BAUSの仕組みについて多くのクリエイターと話し、ローンチして間もないプラットフォームですが、共感してもらっている実感があります。

中村:じつは、BAUSの取り組みに似たようなことを自分も考えていた時期があり、かつてこういうサービスを企画したことがありました。名前はワークフォー寿司(笑)。BAUSの話を聞いたとき、自分が考えていたことをよりよい形で実現している、と思いましたね。

井口:中村さんと私は、自身がクリエイティブプレイヤーであり、ディレクターであり、経営者でもある。だからこそ、BAUSに面白さを感じます。BAUSは美大生を含め、広い意味で世の中にクリエイティブな活動を浸透させていこうとしています。
オフィシャル・アカデミック・パートナーである長澤学長もまた、クリエイターの働き方について考え、その解決に向けてプロジェクトを進めていた時代があったそう。

長澤:SNSが発達し、人と人、人と企業がインターネットを介してつながれる。こんな時代だからこそ、今このタイミングで、出入り自由なプラットフォームを作ることができますね。この、ニッチまで手が届くサービスを待っていたんです。また、BAUSはサービス財のとてもよい例だと思います。

中村:僕も美大で教えていて。仕事の進め方について何も知らない状態で就活をし、なかなか思うような出会いをできない学生をよく見ます。結局、クリエイティブの仕事はどんなものを作れるのか、作ってきたのかが勝負。BAUSは、学生が学生時代に社会とつながり、モノを実際につくれる、最短距離かもしれません。すでに働いている、とくに若いクリエイターや表現者にとっても同じようなことが言えるんじゃないかな。

 

次々飛び出す、BAUSのキーワード。

トーク中盤、エイベックス・エンタテインメントの中前氏は、企業サイドから見たBAUSの可能性についてこんな風に話します。

中前:発注する側からすると、BAUSの仕組みは素晴らしい反面、怖い。そして同時に、特定の仕事をピックアップし、そこにフィットする発注を行うという点に新しさを感じます。BAUSというサービスの本質は発注の民主化かもしれません。その根本に「透明化」があります。掲載サイトという形式により、発注から作品完成まで、これまで以上に可視化されます。この仕組みにより、クリエイターだけではなく発注する側も評価されることになる。BAUSの参加クリエイターの方々に、どのようにモチベーションを持ってもらうか? 私たち発注する側も問われます。だからこそ、オフィシャル・パートナーになりました。

井口:なるほど、ありがとうございます。僕自身も似たような認識をもっていて。BAUSとはつまり、クリエイターやユニットが自発的に未来に向けて橋を架けるプラットフォーム。
オープンな環境での出会いを提供するサービスです。出会い系みたいな?

加藤:出会い系です(笑)。だからこそ、「BAUSの中でどんなことが行われているのか?」を共有していくことが大切だと思っているんです。このBAUS MAGAZINEも、ただの読み物ではなく、いろいろなプロジェクトを共有する場所として捉えています。

 

BAUSに何を期待する? これからの取り組み、未来のクリエイティブに向けて。

白熱したトークも終盤に差し掛かったころ、「BAUSの秘めた可能性、期待について」というテーマが投げかけられました。

中前:エイベックスは、音楽面での才能を発掘し、アーティストを育て、共に成長していけるプロフェッショナル集団だと思っています。この能力の本質は、音楽だけにとどまらず、ビジュアル制作やテクノロジーのハックなど、あらゆるクリエイターに提供可能な「目利き」と「ビジネススキーム」というHowにあります。BAUSさんとは、世に埋もれている幅広いジャンルの才能と出会い、一緒に次世代のスタークリエイターを生み出していきたいと思っています。

長澤:大学の授業とはつまり、プールの中での泳ぎ方を教えているようなもの。BAUSは、学生たちが海で泳ぐこと、つまり実際に社会に出るための手がかりになることを期待しています。そして何より、このようなサービスを作っている人が美大から出ていることを学生に伝えたい。応援してますよ。

中村:BAUSは、出会いを新しい考え方でデザインし直すものだと思います。今後は、サービスをより使いやすいものへと研ぎ澄ましていってほしいです。

井口:2020年というテーマがありましたが、大きな目標に向かい、それを拡張していく取り組みとして、いろいろなことを考えていくのが重要だと思っています。これから、BAUSにはクリエイターの立場としても関わっていきたい。実際に使ってみて、これからどうなるかを見ていきたいです。

加藤:大変光栄なことに、多くの方々がBAUSに期待を寄せてくれています。じつはBAUSの運営にあたっても、マガジン、システムに専門的なメンバーを集め、“MAKE TEAM”を実践しました。僕らが持つべき心構えは、やめない、つぶさないこと。これがいちばんの責任です。覚悟をもち、「次」と「続き」が生まれるプラットフォームに成長させます!

 

40分に亘ったトークセッションでは、クリエイター、企業、教育機関などそれぞれの視点から、「BAUSの未来」、そしてクリエイティブ業界の「次」と「続き」に対する思いを聞くことができました。
最後には、登壇者全員が集まって写真撮影。BAUSの門出を祝う盛大な拍手の中、精鋭たちのトークセッションは幕を下ろしました。

イベントの第2部では、ささやかな懇親会を開催。和気あいあいとした雰囲気は、当日の写真からもお分かりいただけることでしょう。

「次」と「続き」を作るクリエイティブ プラットフォーム「BAUS」は、ついに本格スタート。クリエイティブ業界の働き方を刷新するBAUSの取り組みに、今後もご注目ください。

写真・下屋敷和文 文・齋木優城 

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